「え、笑莉には関係ない…」
「あるし!
ていうか憂莉、中学の時の友達のチエって知ってるよね?
あの子が睦月紫央のこと好きなんだってさ」
チエちゃんって…たしか私と同じ高校のはず。
たぶんチエちゃんも、私のことそんなに好きじゃなかったんだと思う。
だから笑莉がいない校内では、顔を合わせても話したりしない。
なのに、他校である笑莉とは今も普通に仲良くしてるんだ…。
しかも紫央くんのことまで笑莉にバレちゃってるなんて…。
「チエと憂莉のことを思って言うよ。
アイツとは縁切りな?」
「……わ、私のこと思ってる?それ…」
「憂莉は騙されてるの。
ちゃんと友達は選びなさい。今ならまだ間に合うでしょ?」
「私は紫央くんと友達でいたいし…
笑莉にどうこう言われる筋合いないから…!
チエちゃんの応援するために、私と紫央くんを離したいだけ、でしょ…?」