「あれ? 昼頃に来た、えーっと、確か……イスト君、だっけ?」
「はい。そうです、イストです。こんばんは、カエティス隊長」
にこやかにイストは笑みを浮かべる。
夜風で彼の肩のところで緩く結んでいる灰褐色の髪が揺れる。
「……あのさ、昼頃から俺のことカエティス隊長って呼んでるけど、何で俺をカエティス隊長と呼ぶのかな?」
「だって、貴方はカエティス隊長でしょ? 前世の俺の尊敬する上司の」
「……へ?」
イストの言葉にカイは目を丸くした。
彼は今、何と言ったのか、頭の中で反芻しながらカイは目を何度も瞬かせる。
横で不審に思ったのか、ビアンが相棒を見上げる。
「……前世……前世で俺が上司って今、言ったよね? イスト君」
茫然とした様子で、カイは少し掠れた声で尋ねた。
「ええ。言いましたよ?」
カイの問いを不思議に思いながら、イストは頷いた。
「……もしかして、イスト君の前世は、ミシェイル……なのかい?」
戸惑った様子で、カイは口を開いた。
口の中が渇いて、声が掠れ、震えた。
「はい。そうです、イストです。こんばんは、カエティス隊長」
にこやかにイストは笑みを浮かべる。
夜風で彼の肩のところで緩く結んでいる灰褐色の髪が揺れる。
「……あのさ、昼頃から俺のことカエティス隊長って呼んでるけど、何で俺をカエティス隊長と呼ぶのかな?」
「だって、貴方はカエティス隊長でしょ? 前世の俺の尊敬する上司の」
「……へ?」
イストの言葉にカイは目を丸くした。
彼は今、何と言ったのか、頭の中で反芻しながらカイは目を何度も瞬かせる。
横で不審に思ったのか、ビアンが相棒を見上げる。
「……前世……前世で俺が上司って今、言ったよね? イスト君」
茫然とした様子で、カイは少し掠れた声で尋ねた。
「ええ。言いましたよ?」
カイの問いを不思議に思いながら、イストは頷いた。
「……もしかして、イスト君の前世は、ミシェイル……なのかい?」
戸惑った様子で、カイは口を開いた。
口の中が渇いて、声が掠れ、震えた。


