公爵の娘と墓守りの青年


「うん」

「そ、そう。まぁ、元気になったのならいいか。ところで、これからどうするんだい、カエティス」

「どうするって、いつも通りここで墓守りをするよ。そう言うエマイユちゃんはどうするんだい?」

にっこりと笑い、カイはエマイユに問い返す。

「私? 私は……そうだなぁ、また君の家に泊まろうかな。だから、また買い出しをしてくるよ」

「あ、でしたら、私もお供します」

カイと同じように、トイウォースもにこにこと微笑み、エマイユに告げる。

「えっ、それは助かるけど、君、王族でしょ。王族なら、普通やらないでしょ。まぁ……私はしてたけど」

驚いたようにトイウォースを見上げ、エマイユは自分の前世を思い出す。

「女性を一人には出来ません。前世がご先祖様なら、尚更です。ですから、お供します」

穏やかに微笑み、トイウォースはエマイユに手を差し出す。

「そ、そう? なら、お願いするよ。よろしく」

頷き、エマイユは差し出された手を握り返す。

「はい。よろしくお願いします。では行きましょうか」

嬉しそうに笑って、トイウォースはエマイユと共に都へと歩いていった。

「――カイさん、少しいいですか?」