公爵の娘と墓守りの青年


「……カイさん、ありがとうございます。まだまだ駄目な国王ですが、一歩一歩頑張ります。時々、カイさんに色々相談してもいいですか?」

「もちろん。いつでもおいで。俺はここにいるから」

頷くカイに微笑み返し、ウェルシールは切株から立ち上がる。

「あの、僕、早速、したいことが思い付きました。後で、お手伝い頂けますか?」

自信に満ちた笑みを浮かべ、ウェルシールはカイに尋ねる。先程の自信がない顔と打って変わった表情だ。

「もちろん。俺が手伝えることなら」

「ありがとうございます! 僕、イスト達と一旦帰ります! またこちらにお伺いする時にお手伝いをお願いします!」

頷くカイを見て、勢い良くお辞儀をしたウェルシールは小屋へ駆ける。
イスト、エルンストを呼び、ウェルシールは風のように墓地を後にした。

「あらら。あっという間に帰って行っちゃった。ウェルシール、自信に満ちた顔をしてたけど、一体何を言ったの、カエティス」

満足したようにウェルシール達が去った方角を見つめるカイに、エマイユは腕を組んで問い掛ける。

「ん? ウェル君のしたいようにしていいんだよって、言っただけだけど?」

「それだけ?」