公爵の娘と墓守りの青年


口を三日月のように優美に両端を上げ、エマイユは笑う。

「それは勘弁して下さい」

笑うエマイユにイストは即答で返した。

「……ウェル様、大丈夫でしょうか」

エマイユとイストのやり取りを小さく笑みを溢して見ていたリフィーアは心配そうに窓に目を向ける。

「大丈夫だよ。カエティスが一緒だし、相談とか得意だから」

「そうですよ、リフィーアさん。カエティスに任せて下さい」

エマイユの言葉にネレヴェーユがリフィーアに頷いてみせる。彼女の横ではイストも頷いている。

「そうですね。カイさんなら大丈夫ですよね」

自分を安心させるように頷き、リフィーアは小さく微笑んだ。
まだ少し心配だが、リフィーアは不安を消すように窓に目を向け、もう一度頷いた。





「――少しは落ち着いた? ウェル君」

木の切株に座るウェルシールに穏やかな笑みを向けて、カイは尋ねる。

「はい。すみません、恥ずかしいところをお見せして」

「恥ずかしいことでもないし、気にしなくてもいいよ。俺も何度も思ったことだしね」

にこやかに微笑み、カイはウェルシールの隣の切株に座る。

「だから、聞いてみたいんだけど、ウェル君はどうしたい?」