公爵の娘と墓守りの青年


「大体、繋がってきたけど、五百年前の時より面倒臭くなってきたなぁ。今回で終わらせるつもりなのに」

「終わらせるよ、エマイユちゃん」

小さい声だが、しっかりとした声でカイはエマイユに笑い掛ける。

「終わらせないといけないんだよ、今回で。だから、五百年前の関係者がいるんだよ。終わらせないと、今までのクウェール王家とウィンベルク公爵家の子達が空に帰れない」

カイの透き通った水のような水色の右目と鋼のような意志の強い銀色の左目がエマイユの青い目を捉える。

「……そうだね。終わらせないと、私も楽しい人生を送れないしね。ところで、さっきからそわそわしてるけど、ウェルシール、何かあった?」

そわそわした様子のウェルシールに目を向け、エマイユは尋ねる。

「あ、えっと……何も起きてはないのですけど、カイさんが本当に憧れのカエティスだったので、緊張して……」

恥ずかしそうに顔を赤くしてウェルシールは俯いた。

「……あとはこう言っては前世が僕のご先祖様のエマイユさんに怒られるかもしれませんが、僕は国王としてちゃんと出来るのかな、と思って……」