「……まぁ、ここは墓地で、戦場以外だと死に一番近いところだからね。色々な声が聴こえるよ」
苦笑を浮かべ、カイは肩を竦める。
「君も無事で良かったよ。それにしても、ある王様と同じ名前なのに、君は真面目だね。同じ名前なのに」
二度同じ言葉を繰り返し、カイはちらりと横目でエマイユを見る。
「ちょっと、伝説の守護騎士さん。何故、二度同じ言葉を繰り返しているのかなぁ? 返答次第で温厚で有名な私も怒るよ?」
引きつった笑みを浮かべ、エマイユはカイを見上げる。
「エマイユちゃんには言ってないよ。俺が言ってるのは親友のある王様のことだよ。あと、伝説の守護騎士って呼ぶのやめてくれないかな。俺、騎士じゃないし、伝説と呼ばれる程強くないし」
「そんなことありませんっ!」
カイの言葉にネレヴェーユ、リフィーア、ウェルシール、トイウォース、イスト、エルンストが同時に叫んだ。
声に驚いて、カイとエマイユはビクリと身を揺らす。
「……え? 皆に全力で否定されるとちょっとショックなんだけど……」
「だって、カイさん凄く強いのに強くないって言うからですよ」
リフィーアの言葉に、叫んで否定した面々が大きく何度も頷く。


