公爵の娘と墓守りの青年


「お前の力――魔力は有効だ。三代目のクウェール国王を封じることも出来るだろう」

じっとこちらを見つめるカエティスにラインディルはにやりと笑う。

「だが、それだけでは足らない。三代目のクウェール国王の血筋、五代目のクウェール国王とウィンベルク公爵の力が必要だ。だが、三人の力でも全てを浄化することは無理だろう。だから、カエティス、あれを封じろ」

強い口調で告げるラインディルにカエティスは目を見張った。

「そして、五代目のクウェール国王にはその場所で三代目のクウェール国王が二度と出ないように守ってもらおう」

「待って下さい。どうして、トーイなんですか。トーイはトーイのお祖父さんによって荒れてしまったこの国を復興する為に必要な人です。彼以外、この国を復興させることが出来る人はいません」

「お前なら出来るのではないか?」

「俺は無理です。神様、買い被らないで下さい」

神の一言にカエティスは苦笑したが、すぐ真面目な表情に戻す。そして、ラインディルをまっすぐ見据える。

「――俺に、その封じる場所を守らせて下さい」

カエティスの言葉に、ミシェイルとレグラスが大きく目を見開いた。

「……ならば、カエティス。お前は選ばないといけない」

ネレヴェーユと同じ、白に近い緑色の目を鋭く細め、ラインディルはカエティスに問う。