大きく目を見開き、カエティスは無言でじっとラインディルを見つめ、ベッドから出ようとする。
それをラインディルが止める。
「終わっていないが、今、出ても足手纏いだ、カエティス。三代目のクウェール国王の魂はお前の剣と力でほとんど浄化された。が、まだ負の集合体と共に残っている。そして、再び、死者を使って国を滅ぼそうとしている」
ラインディルが告げる言葉に、カエティスは悔しげに目を伏せる。
「だが、お前が相手に与えた痛手は大きい。再び、手を出すとしても、あと半年はかかるだろう。その間に傷を癒せ」
「……もちろん」
大きく頷き、カエティスは顔を上げ、まっすぐラインディルを見る。
透き通った水のような水色の右目と、鋼のような意志の強い銀色の左目がこちらを見据えている。
カエティスの返答にラインディルは満足した様子で頷いた。
「ああ、そうだ。一つ言っておくが、傷を癒してもお前の力では負の集合体は倒せない」
「え?」


