公爵の娘と墓守りの青年


「いやぁああああああ……!!」

ミシェイルとレグラスに押さえられたまま、ネレヴェーユは悲鳴を上げた。

『がぁっ! カエティス、おのれ……。我は諦めん! 必ず、必ず復活し、お前を殺して女神を……!』

鴨頭草の剣の強制的に浄化させる効果でトイウォースの祖父の魂が消えていく。

「……無理な、話だね……」

自分の胸に突き刺したまま、カエティスは親友の祖父の魂が消えていくのを痛みを堪えながら見つめる。
トイウォースの祖父の魂が完全に消えたのを確認し、カエティスは刺したままの剣を抜く。
抜くと同時に血がどくどくと流れ、服を赤く染める。
剣を地面に刺し、体重を預ける。

「カエティスっ」

「……大丈夫、だよ、ネリー……」

地面に膝をつき、カエティスは駆け寄るネレヴェーユに笑い掛ける。

「何処が大丈夫よっ。大丈夫じゃないじゃない! ミシェイル、レグラス。トーイを呼んで来て下さい!」

「は、はい! 分かりました。隊長をお願いします、ネレヴェーユ様」