「……トーイめ……」
トイウォースの意図が読めたのか、カエティスは小さく呟いた。
「カエティス?」
小首を傾げ、ネレヴェーユはカエティスを不思議そうに見上げる。
「ああ、ごめん。俺が呼んだ訳じゃないけど、ちょうど良かったよ。せっかく、恋人同士になったのにちゃんと話してなかったから」
穏やかに微笑み、カエティスはネレヴェーユに近付く。
それをきょとんとした顔でネレヴェーユは見上げる。
近付いたはいいが、カエティスはネレヴェーユの前で勢い良く膝をついた。
「カエティス?!」
いきなり膝をついて、手を口元に当てるカエティスに驚いて、ネレヴェーユは声を上げる。
「……反則だよ、その表情……また惚れちゃうよ」
押さえる手の間から、ぼそりと声が洩れる。
その言葉に、ネレヴェーユの顔が一気に赤くなる。
「えっ、あ、あの、な、何を言ってるのですかっ」
赤い頬を両手で押さえながら、ネレヴェーユは嬉しそうに言う。
「もう、俺、駄目だ。気を抜いたらまずいね。気を抜かないようにしよう」
大きく頷き、カエティスは勢い良く立ち上がる。


