公爵の娘と墓守りの青年


「拒否……?」

トイウォースの説明に眉を寄せて、クレハノールと自警団達をカエティスは見ると、彼女達は悲しげに眉を下げていた。
その表情の意味に気付き、カエティスは穏やかに微笑んだ。

「別に気にしなくても良かったのに。まぁ、今は誰も住んでないから、所どころ傷んでるかもしれないけど」

「では戦いが終わったら、君に案内してもらおう。それは置いて、カエティス。恐らく今から前哨戦が始まる。準備をしておいてくれ」

「分かった。ミシェイル達にも伝えておくよ」

真剣な表情で頷き、カエティスはトイウォースとクレハノールと別れた。後を追うようにネレヴェーユ、自警団達がカエティスについて行く。

「……あれ、ネリー。どうしたんだい? 俺について来て」

「貴方の家を見たいと思って……。で、出来れば泊まりたいなって思ってるのですけど……駄目ですか?」

眉を下げ、上目遣いでネレヴェーユはカエティスを見上げた。

「……うっ。別に構わないけど……。一応、持ち主の司祭様に聞いてみるよ。あと……」

続きの言葉を飲み込み、カエティスは頬を掻いた。