「はい。分かりました」
トイウォースの言葉に頷き、ネレヴェーユはカエティスを見た。
ネレヴェーユの視線に気付き、カエティスは優しく微笑む。
視線に気付いてくれたカエティスにネレヴェーユは嬉しそうに笑う。
「それじゃあ、皆、行くよ」
馬に乗ったトイウォース達に声を掛け、カエティスは手綱を引いて、駆けた。
それに合わせて、トイウォース達もカエティスについて行く。
休む間もなく馬を駆けて、カエティス達はウィンベルク公爵家が治める街とは反対側の山を突っ切る。
舗装されていない山道を上り、その山の洞窟に入って行く。暗い洞窟にカエティスは馬の速度を落とすことなく、暗闇を灯す光を放つ。
洞窟の道に沿って駆け、洞窟の出口に辿り着く。
それから山道を下り、元の舗装された道に戻った。
「……本当に獣道だったな。実は君は獣かい?」
げっそりした顔で、トイウォースはカエティスの馬と並走する。
「男は皆、野獣って尊敬する先生に言われたから、そうなんじゃない?」
「いや、それは別の意味だろ。ベル司祭様が泣くぞ、カエティス」
同じく並走するクレハノールが言葉を挟む。


