公爵の娘と墓守りの青年


「それは……その……よく分からないですけど、貴方を見ておかないと、貴方が危ない気がして……」

「俺が? どうして」

「か、勘です。私、貴方に初めてお会いした時からずっと、その感じがしていたので、だから……」

顔を真っ赤にして、ネレヴェーユは俯いたまま、ぽつりぽつりと呟くように伝えた。

「……俺、そんなに危なっかしいかい?」

「そういう訳ではないのですけれど、説明が難しいですがそう感じたのです。だから、一緒に見回りをさせて下さい」

「何だか答えになってないけど……まぁ、いいや。一緒に見回りは陽が昇ってる時にしようね」

カエティスはにこやかに笑い、ネレヴェーユの手を引きながらもと来た道を戻って行く。

「え、今日はしないのですか?!」

大きく目を見開き、ネレヴェーユは声を上げた。

「うん、いきなり眠くなっちゃった。君と話して安心したのかな」

眠たそうに欠伸をかみ殺し、カエティスは笑う。

「そ、そうですか。あの、ありがとうございます……」

また顔を真っ赤にしてネレヴェーユは呟く。

「こちらこそありがとう。眠れなくて見回りしようと思ってたから。それじゃあ、お休み」