「――とか色々だよ、トーイ」
音もなく部屋に入ってきたトイウォースとクレハノールの方に顔を向け、カエティスは驚くこともなく答える。
「出来れば、驚いて欲しかったな。君が大袈裟に驚いてくれると期待していたのに」
不満そうにカエティスを見て、トイウォースは呟く。
「そう言われてもなぁ。入って来る気配がしたし……」
頬を掻き、カエティスは困ったように笑う。それからすぐ真顔に戻し、若き国王を見た。
「話は変わるけど、俺達は今から何をすればいいんだい?」
「今のところ、亡者達に大きな動きがないから、特には考えていないが……そうだな、王都を見回ってもらおうか」
「俺達の初仕事なのに考えてなかったのかい、君は。分かったよ。早速、見回るよ」
呆れた顔でカエティスは溜め息を吐き、がっくりと肩を落とした。
「ああ。頼む。何かあったらすぐに知らせてくれ」
「うん、もちろん。そちらも何かあったら知らせて。すぐ行くから」
呆れた顔からいつもの穏やかな笑顔に戻し、カエティスは告げた。
そして、互いに拳を軽くぶつける。
カエティスとトイウォースのその行動に、ミシェイル達は驚いた。


