公爵の娘と墓守りの青年


「女神様である前に、女の子なんだから、女の子と見るのは当たり前だよ」

至極当然と言いたげな顔をして、カエティスは答える。

「……それにしても、トーイといい、クレハといい、君といい、そんなに俺、変わってる?」

「私が見た人間の中では貴方のような方はあまり見たことがありません。私を女の子のように接して下さったのは、貴方くらいです」

「トーイは違うのかい?」

「トーイは、確かに女の子として接していると思いますが、女神としてという部分の方が大きいと思います」

「そっか。俺、あんまり気にしないからなぁ。女神様だからとか王様だからとか。そのことでよくお付きの人に怒られるけど」

肩を竦めて、カエティスは苦笑する。

「そこが、私は嬉しいです。トーイもクレハさんも、アイサリス公国の王も、きっとそうです」

ネレヴェーユの言葉に、カエティスは照れくさそうに頬を掻いた。

「そ、そうかな……。何だか、真面目な顔で言われると照れくさいなぁ……」

頭を掻き、カエティスは苦笑する。

「えっと……もしかして、話ってこの話のこと?」

話を逸らそうとカエティスはネレヴェーユに尋ねる。
すると、ネレヴェーユは首を振った。

「……いいえ。お話というのは、あの……」