公爵の娘と墓守りの青年


にこやかに笑い、トイウォースは尋ねる。
優雅にカエティスと同じように膝に肘を置き、とても綺麗な笑みを浮かべている。

「しかも、国王の護衛専門の。普通、騎士なら国や王、民の為に戦うのに、君は国王の護衛だけをしていたようだな。何故だ?」

トイウォースは尚も笑みを向けて、カエティスに尋ねる。
その尋ね方がカエティスには尋問されているように感じ、息を小さく吐いた。

「……かなり誤解してるようだけど、俺は騎士をしてないよ。王様とは友人だけど」

「では、何故、護衛をしていたんだ?」

「誰かに狙われてる友人を守るのに、理由や職業がいるかい?」

「……いらない、だろうな」

カエティスの問いに、トイウォースは緩く頭を振る。

「うん。俺の場合はね。まぁ、理由や職業がいる場合もあるよ。でも、それは緊急じゃない時が多いよね。でも、緊急を要する時は理由なんて考えられないよね。あるとしたら、友人が危なかったから、とかだよね」

ただそれだけだよ、と続け、カエティスは膝から肘を離す。

「では、今回はどうして私の話を受けた?」

「もしかして、それを聞きたいためにここまで来たの?」