公爵の娘と墓守りの青年


公務室内に変な空気が流れる。
場に流れる空気を変えようと、トイウォースは一つ咳払いをした。

「……とにかく。君達には私直属の騎士になって欲しい。仕事内容は自警団とあまり変わらない。王都内に現れる亡者達を浄化して欲しい。あとは、私の仕事に付き合ってもらうだけだ」

「あ、王子、ずるいぞ。自分だけ楽しようとか、カエティス達で遊ぼうとか考えてるな」

「早い者勝ちだよ、クレハ」

自分達にとって良からぬ会話をする二人を見つめ、カエティスは大きく溜め息を吐いた。

「皆、どうする? 王様の頼み、聞く?」

まだ良からぬ会話を交わす二人に聞こえないように、カエティスは小声で自警団達に尋ねる。

「……聞かないと、この城から生きて帰れない気がするんですけど……」

ミシェイルの呟きに他の自警団達は何度も頷く。

「……そうだね。俺もそう思うよ」

苦笑いを浮かべ、カエティスはトイウォースに声を掛けた。
そして、トイウォースの頼みを聞くことを伝えた。