公爵の娘と墓守りの青年


「どうして、俺達が……」

「状況はよく知っていると思うが、増える亡者達に対して、生きている者の中で浄化の力を持っている者があまりに少ない。更には増える亡者達から人々を守るために兵士達を出していることもあって、人員も足りない」

息を吐き、トイウォースはカエティス達に笑みを向ける。

「そんな困っている時に君達が来た。それも君達六人全員が浄化の力を持っているときたら、誘うに決まっているだろう?」

「俺は君に見せちゃったから分かるけど、どうして、皆が浄化の力を持っているって分かったんだい?」

「国王だからな。そのくらいは見て分かる」

にっこりと笑みを浮かべ、トイウォースは答えた。

「え、国王ってそこまで分かるの?」

「そんな訳がないだろう」

目を丸くするカエティスに、静かにしていたクレハノールが口を開いた。

「王子はカエティス達が来るまでの間、調べていたんだ」

「あ、ちょっとクレハ。種明かし早すぎるって。出来る国王を演じてたのに。それに私は今、国王だって言ってるのだが」

「あだ名だ。別に、出来る国王を演じても仕方がないだろう。どうせ、すぐにぼろが出る」

クレハノールの言葉に、トイウォースは黙るしか出来なかった。