「えっ、おい、カエティス」
「分かった。後で自警団の者達と一緒に城に来い。状況を詳しく知りたい」
驚くクレハノールを抑え、トイウォースは頷いた。
「うん、分かった。それじゃあ、また後で」
カエティスも頷き、ミシェイル達と共に悲鳴が聞こえた場所へ向かった。
「さぁ、後はカエティス達に任せて、私達は城に戻って今後のことを話しましょう。ねぇ、ネレヴェーユ様」
カエティス達の後ろ姿を見送り、トイウォースは隣に立ち、ずっと後ろ姿を見つめる美しい少女に告げた。
カエティス達がクウェーヴィア城にやって来た頃には既に日が暮れ、夜に変わっていた。
トイウォースがいるという公務室にナウルに案内され、カエティス達は呆然と立ち尽くした。
広い公務室、膨大な量の本を収める本棚、細かい部分まで手が加えられている机などの調度品。やはり、国を治める王が住む城だけあって、どれもが一級品だ。
そして、その机に座るトイウォースの左右に立つクレハノールと先程、自警団を助けてくれた少女に目が行く。
自ら輝きを放っているように見える美しい少女に、自警団達はまじまじと彼女を見つめる。


