公爵の娘と墓守りの青年


白い光と赤眼の剣の赤いオーラがカエティスを守るように放たれ、男達に向かって走り、彼等に直撃する。

「……おのれ。死んでも邪魔をするか、神!」

「……神?」

薄れる意識の中、カエティスは驚いた目でこちらを見て苦しそうに呻く男達を不思議に思った。
何を言っているかはカエティスにはもう聞き取れない。
必死に耳を傾けるが、そこでカエティスは意識を手放した。





目を開けると、見たことがあるような、ないような天井があった。

「カエティスお兄ちゃん!」

「ミシェイル……?」

目の前に心配そうに覗き込むミシェイルがいた。

「気が付いたかい? カエティス君」

「司祭様……」

同じように心配そうにベルナートがこちらを覗き込む。
カエティスはのろのろとベッドから起き上がろうとする。それをベルナートが止める。

「まだ休んでおきなさい。まだ頭の怪我が癒えてないから」

「頭の、怪我?」

まだ朦朧とする頭で、カエティスはどうして怪我をしたのかを考える。

「……司祭様、あれから、何日が経ちましたか?」