公爵の娘と墓守りの青年


「……次の、命……? 俺、何を伝えればいいんですか……」

「それは自分で考えろ。私はちゃんとお前に伝えたはずだぞ」

ニヤリと不敵な笑みを浮かべ、カリンはカエティスの頬に触れる。

「……カイ、お前は剣を握るなよ。剣を握らずに済む生き方をして欲しい……。でも、もし、握らないといけない時があったら、大切な人達を守る為に握りなさい」

カエティスの手を強く握り、カリンは告げる。剣だこが出来たカリンの暖かい手から、柔らかい小さな光がカエティスの手に伝う。
そして、カリンは両手首から細かい紋様が刻まれた腕輪を外し、カエティスに渡す。

「これを付けろ、カイ。これは私の家が代々受け継がれた物だ。お前の、強すぎる魔力を抑える効力を持つ腕輪だ。私にはもう必要ないものだからな。私だと思って、持っていて欲しい」

頷くのを認め、柔らかく微笑み、カリンは両手でカエティスの頭を胸に寄せる。