ベルナートを運び、ベッドに寝かせたカエティスは心配そうに窓の外を見た。
この位置からはカリンの様子は分からない。
心配で堪らないカエティスを不思議そうに、ミシェイルが見上げる。
「カエティスお兄ちゃん?」
「うん? どうしたの、ミシェイル」
「だいじょうぶ?」
小首を傾げ、ミシェイルはカエティスを心配そうに見つめる。
「うん、俺は大丈夫。でも、先生が心配なんだ。だから、ミシェイルは司祭様を看ててね」
そう言って、カエティスは首から提げている銀色の玉の首飾りを外し、ミシェイルの首に掛ける。
「お守りだよ。何かあったらこのお守りが守ってくれるから」
「カエティスお兄ちゃん!」
「大丈夫。カリン先生を見に行くだけだから」
心配そうに見上げるミシェイルの頭を撫で、カエティスは小屋から出た。
「……へぇー。やるじゃん、オッサンの部下」
息を乱すこともなく、不敵な笑みのまま、カリンは呟く。
愛用の剣から赤いオーラが立ち込め、彼女の足下には武器を持ったまま男達が倒れている。
ピクリとも動かない男達を見ても、ワルトは表情を変えない。
「珍しいな。オッサン、いつもなら部下がやられると狼狽えてたのにさ」


