公爵の娘と墓守りの青年


「だから、私の分の夕食も作ってもらえないかな?」

安心させるように微笑み、ベルナートはカエティスの金色が混ざった赤い髪を撫でる。

「もちろん! スープと肉料理ですけど、いいですか?」

大きく頷き、カエティスは確認する。

「いいねー。美味しそうだ。楽しみにしてるよ」

カエティスとミシェイルの頭を撫で、ベルナートは微笑む。
そして、二人が小屋へ入るのを見送った。

「……さて。食前の運動だが、話によるともうすぐここに来られるようだが、どうかな」

「どうかなって、ベルがそう言ったんだろ。ちゃんと最後まで責任を持て。私みたいに」

「ちょっと待て。最後まで責任を君が持ってるだって? 何処がだ。いつも厄介事は私に押し付けるじゃないか」

「何を言っているんだ。ちゃんと責任持って育ててるではないか。カイを」

自信満々に胸を張り、カリンは言い放った。

「……あの子のおしめを替えたのは私だぞ」

「それはベルがどーしてもやりたいって、言ったから任せたんだろ」

「ふざけるな。私は一言もそんなこと言った覚えはないぞ」

のらりくらり躱そうとするカリンを睨みながら、ベルナートは強く言う。