公爵の娘と墓守りの青年


その言葉を聞いたウェルシール、エルンスト、リフィーアは目を見開いた。

「イスト、どうして分かったの?」

「まぁ、昔の経験上、そういうのは分かるようになっちゃったんです。困ったことに」

肩を竦めて、イストは軽い口調で答えた。あまり困っていない様子だ。

「そういうことなので、お二人が一番危険なのですから離れて下さい」

イストはウェルシールとリフィーアにそう言うと、言われた二人は驚いた。

「えっ、あの、どうして私も危険だと分かったのですか?」

「さっき、彼は貴女を襲おうとしてましたよね? しかも、彼は闇の力を持っている。ということは貴女はウィンベルク公爵家の方、となりますよね?」

にっこりと笑顔でイストは言い当てた。
誤魔化すことが出来なくなったリフィーアは観念した表情で頷いた。

「イスト兄さん、今日は冴えてますね」

「だから、お兄ちゃんもやる時はやるんだよ、エル君」

自慢気に胸を張り、イストは笑い、表情を真顔に戻した。

「そういう訳で、エル。お二人を一人で守れる?」

「はい、多分。一応、聞きますけど、イスト兄さんはその間、何をするのですか?」