その度に、クウェール王家とウィンベルク公爵家の直系の当主が命を狙われ続けた。
ある者は命を奪われ、またある者は追い込まれ命を自ら絶った。
何故、クウェール王家とウィンベルク公爵家の直系の当主が命を狙われ続けるのか――。
それは、封印を解く為に、封印を行なった二つの家の血が必要だからだった。
闇の力の誘惑に負けた者が次から次へと繰り返し墓地を目指し、クウェール王家とウィンベルク公爵家の直系の当主を狙い続けた。
その為の犠牲を払いながら――家族、友人だった者の命を奪いながら。
幾つもの涙を流しながら。
その悲しみの螺旋は五百年以上経った今でも続いていく。
「……これが、あの物語の真相だよ。リフィーア」
本当はもう少し真相があるのだが、その真相の中心にいるカイと約束をした為、マティウスは約束した部分を省いた内容を姪に伝える。
「……ウィンベルク公爵家の直系の当主が命を狙われているから、その当主だったお父さんとお母さんは殺されたのですか……?」
小さく、震える声でリフィーアは尋ねた。
揺れる視界で叔父を見つめる。


