公爵の娘と墓守りの青年


国王である孫と狂ってしまった王の戦いは、国の各地で争いが起こったがいずれも膠着状態が続いていた。
闇の力で疲れることを知らない狂ってしまった王と、闇の力の一部を与えられた者達に対して、孫である国王側は生きる者達。長く続く戦いに疲弊しきっていた。
その時、王都から北に位置する街から、救いの手が差し延べられた。
その救いの手は、街の自警団をしていた青年と、その部下五人だった。
僅か六人の自警団だったが、彼等は国王側が苦戦していた闇の力を与えられた者達をことごとく退け、狂ってしまった王が生前、隠居生活をしていた山があるクウェール王国の北へと追いやっていった。
そして、青年によって狂ってしまった王は倒された。誰も、孫でさえ倒すことが出来なかった王を。





「……後は物語の内容と同じだ。だが、その物語には続きがある」

長い昔話を一度止め、マティウスは長い息を吐いた。

「……どんな続きがあるのですか?」

静かに、神妙な面持ちでリフィーアは叔父の言葉を待つ。

「ここからが重要で、悲しい話だよ」