王は、昔と変わらない若く美しい少女と、年老いてしまった自分を比べてしまった。
比べてしまったことで、激しい想いが胸の内から溢れた。
溢れた想いは永遠の若さと力、国の支配。
一目惚れをした女神への、激しい想い。
女神を欲するあまり、王は共に隠居生活をしていた王妃に手を掛ける。
狂ってしまった王は儀式と称し、多くの若い男女にまでその魔の手を伸ばし、手を掛ける。
その行動を繰り返した狂ってしまった王は強大な闇の力を手に入れる。
だが、闇の力の強さにその年老いた身体は耐えきれず、王は命を失った。
しかし、命を失っても、王の欲望は抑えることは出来なかった。
肉体を失った王は命の輪から外れ、様々な人の身体に乗り移ることを繰り返した。ところが、強大な闇の力には耐えきれず、どの身体も脆く、壊れていく。
王は焦った。
いつの間にか、王の本当の身体を失ってから十年の年月が過ぎていた。
そこで、王はあることに気付く。
――自分の血筋、クウェール王家とウィンベルク公爵家の者の身体に乗り移れば、闇の力に耐えられるのではないか、と。
王は早速、当時の国王だった自分の息子に乗り移ることを試す。
今までと違い、身体がすぐ崩れることはなく、耐えられた。


