「あるよ。だが、とても悲しい話だよ。そして、クウェール王家とウィンベルク公爵家が深く関わっているのだが、クウェール王家とウィンベルク公爵家で知っているのはほんの僅かだ。ウィンベルク公爵家の直系であるリフィーアがこの話を聞いてしまうと、次の世代に語り継ぐという責任が出来る」
神妙な面持ちで、マティウスはそこで言葉を止め、続けてこう告げた。
「――この話を聞き、次のウィンベルク公爵になる者に話す責任と、覚悟はあるかい? リフィーア」
「……叔父様。あの、覚悟って、一体、何の覚悟ですか?」
「……公爵になる、ならなくても、この話を聞いたクウェール王家とウィンベルク公爵家の者は多かれ少なかれ命を狙われる。話を知らなかったとはいえ、リフィーアも襲われたのだろう? それが命がある限り続く」
――その覚悟はあるか?
告げる叔父の言葉にリフィーアは黙った。
公爵になる気はないリフィーアだが、今までそうだと思っていた話が嘘だったと知れば、もちろん本当の話が気になるのは当然だ。
だが、あまりにも危険が高い。高すぎる。
リフィーアは悩んだ。
その時、ふと何かにリフィーアは気付いた。


