公爵の娘と墓守りの青年


「……リフィーアちゃんを狙ってる? それとも、ウェル君?」

「両方、という可能性もありますね。でも、流石、カエティス様ですね。私の質問ですぐ分かって下さった」

「……俺は謎かけが本当に苦手なんだよ。だから、出来れば単刀直入に言って欲しいな」

困ったように額に手を当て、カイは言った。

「分かりました。単刀直入に言います。ウェルシール陛下とリフィーアに、クウェール王家とウィンベルク公爵家に伝わる、ある話をしようと思っています。貴方が五百年前に戦ったモノの正体と、その時に決まった王家と公爵家の役割を」

まっすぐカイの色が異なるそれぞれの瞳を見つめ、マティウスは告げた。

「でも、ウェルシール陛下とリフィーアには別々に話そうと思っています。リフィーアは行方不明と皆には言っていますから。まだ、リフィーアが私の下にいるとは言うべきではないと思いますから」

「――そうだね。俺もそう思うよ。でも、ウェル君もリフィーアちゃんも既に会ってるんだよね……。リフィーアちゃんのこと、ウェル君は知らないけど」

苦笑しながら、カイは肩を竦めた。

「ウェルシール陛下と既に会っているのですか? うちのリフィーアが?」