公爵の娘と墓守りの青年


「……え? た、隊長、今、何て言いました……?」

聞き間違えたのかもしれない、と思ったイストは尋ねた。聞き漏らさないように耳にしっかりと手を当てる。

「うん、だから、エマイユちゃんはトーイの生まれ変わりだよ」

「トーイ様の、生まれ変わり……? そちらのお嬢さんが?」

聞き間違えではなかったことが分かったイストは、今度は大きくその黒い目を見開いた。
まじまじとエマイユを見つめる。

「うん。似なくていいのに、性格そっくり」

「へ、へぇー……そうですか」

目を何度も瞬かせ、イストは尚もエマイユを見る。

「おいおい、こらこら。似なくていいのにって、どういう意味だよ?」

むっとした表情を浮かべ、エマイユはカイとイストを見た。
カイは何も言わずににんまりと笑い、イストは小さく頷いている。

「で? その人は一体、誰なの?」

「イスト君って言って、ミシェイルの生まれ変わりだよ。エマイユちゃんと同じだね」

笑みを穏やかに微笑に変え、カイはイストをネレヴェーユとエマイユに紹介した。

「え、ミシェイルの生まれ変わりですか……?」

「は、はい。お久しぶりです、ネレヴェーユ様」