公爵の娘と墓守りの青年


「うん……まぁ、今のところ俺にもリフィーアちゃんにも墓地にも問題なかったし、彼女の代は大丈夫かなって思ってたから言わなかったんだけどね。今回のこともあったし、前にもちょっとあったし、本人も知らないからちゃんと話した方がいいかなって考えてるよ」

本当は言いたくないけど、と呟き、カイは俯いた。
そんなカイの肩にネレヴェーユがそっと手を置く。

「……参ったな、本当に。私は星見が専門の占い師だけど、星にはリフィーアちゃんのことは出てなかった。君やネレヴェーユ様のことは出てたけど……」

緩く首を振り、エマイユは小さく息を吐いた。

「……もしかしたら、リフィーアさん自身が何も知らないから星に出なかったのではないでしょうか?」

躊躇いがちにネレヴェーユが声を出す。

「いえ、それはないはずです。星に全てが出るはずなのです。知る、知らない関係なく。なのに、ウィンベルク公爵家のリフィーアちゃんがカエティスと会ったことは全く星には出ていなかったんです。こんなことは初めてです」

俯き、エマイユは自信を失ったかのように呟いた。