公爵の娘と墓守りの青年


「えっ、は、はい。いいですよ」

目を何度も瞬かせ、ネレヴェーユは頷いた。

「ありがとうございます。それで、これからについてなんだけど、カイ、君はこれからどうするつもり?」

「どうするって、どういう意味かな?」

のんびりと尋ねるカイにエマイユは目を丸くする。

「どういうって、君、不思議に思わないの?」

エマイユの問いにカイは首を傾げた。

「君の周りに、ネレヴェーユ様、私がいるんだよ。そして、あいつ。この五百年間、何も起きなかったのに、今になって君の周りに五百年前の関係者が集まり始めてる。何かがこれから起こるかもとか、どうして集まり始めてるのかとか不思議に思わない?」

「え、そうなの?」

目を見開いて驚いてみせるカイをエマイユは半眼でじっと見つめた。

「……そこでしらばっくれないでよ。本当は気付いてて、どうするかを考えてるくせに」

腕を組んで、エマイユはふてくされるように言う。

「……不思議には思ってたけど、まだ何も考えてないよ」

苦笑いを浮かべながら、カイは言った。
その言葉に、エマイユは大きく溜め息を吐いた。
そして、緩く首を振った。