半眼でカイを見つめ、エマイユは彼の右の水色の目を指差した。
カイの横では潤んだ瞳で、ネレヴェーユが何も言わずに見つめていた。
恋人の無言の視線に困り果て、
「……バレちゃったか。使ってしばらく経つから気付かれないと思ったのに」
あっさり認め、カイは息を吐いた。
「占い師をなめないでよ。それはそうと、あんまり魔力を使うなって、トーイだった頃の私が言わなかったっけ? 君の場合、他の術者と違って、使うと色々とまずいんだから。その辺、自分が一番分かってるでしょ」
眉間に皺を寄せたまま、エマイユはカイを説教する。
すっかり困り果てた様子のカイは頭を掻いた。
「分かってるんだけど、今回は使わざるを得なかったんだよ。俺のせいで、無関係な人達を巻き込んだから。そのくらいの危険は承知の上で使ったんだよ」
「カエティス。君、自分がどれだけ重要な鍵をいくつもその手で握ってるか分かってる? ネレヴェーユ様やトーイ以上の鍵を握ってるんだよ」
カイの右手に自分の手を置き、エマイユは諭すように告げた。


