公爵の娘と墓守りの青年


胸の前でぎゅっと自分の手を握り、リフィーアはカイを見上げた。
「あの、カイさん。私、本当に大丈夫です。今までだって、何度か怖い目にあったりしましたけど、無事だったんです。根拠はないですけど、これからも大丈夫です! だから、そんなに心配しないで下さい」

目の前の優しい墓守りをじっと見つめ、リフィーアは告げた。

「……そういう意志が強いところはお父さんにそっくりだね。やっぱり、血筋かなぁ……」

困ったように言い、カイは小さく微笑んだ。

「……分かったよ、リフィーアちゃん。でも、もし、墓地で何かあったら、俺やビアンを呼ぶこと。いいね?」

降参とばかりに両手を上げ、カイは言った。
それを聞いたリフィーアは大きく頷いた。

「それと都で何かあったら、リフィーアちゃんの叔父さんや従兄のお兄さんを呼ぶこと」

「はい……って、え? カイさん、叔父様やお兄様を知ってるのですか?」

頷きかけながら、リフィーアは目を丸くした。