公爵の娘と墓守りの青年


「エマイユちゃんがあまりにも大人らしい仕種や話し方をするから、十八歳だと思ったんだよ」

「……悪かったね。子供っぽくなくて」

頬を膨らませて、エマイユは拗ねる。
そっぽを向いた拍子に、エマイユの二つに結んだ長い茶色の髪が揺れる。

「そこは十分、子供っぽいよ。話は変わるけど、リフィーアちゃん。今日は帰った方がいいよ」

「えっ、どうしてですか。私、カイさんに聞きたいことがあるんです」

いきなり話を振られ、リフィーアは目を丸くした。

「それは明日聞くよ。あんなことがあったばかりなんだし、さっきまで気を失ってたんだよ? 今日はゆっくり休まないと。ね?」

心配そうな表情でカイはリフィーアの顔を覗き見る。
口を尖らせて、リフィーアは俯いた。

「むぅ……分かりました。明日はちゃんと答えて下さいねっ」

眉を寄せて、リフィーアはカイを見上げ、仕方なさそうに承諾した。

「えーっと、うん。出来るだけ……」

頬を掻き、カイも渋々承諾した。

「約束ですよっ。また明日、行きますから!」

「うん、またおいで。リフィーアちゃん、門まで送るよ。ネリー、エマイユちゃん、ちょっと待っててね」