「で、今日は学校、行けるの?」



「うーん……」


そんな、肯定とも否定ともとれる曖昧な言葉を聞いて、母さんはなにを思ったのか、


「そう」


と、だけ言って部屋を出ていった。




「……さて、勉強、するか」


このままだと、罪悪感に押し潰されそうだった。



参考書を開き、数式をノートに書いていく。


母さんが出ていく時、微かに嗚咽が聞こえた気がして、勉強に身が入らなかった。



今日も孤独だ。




一人、参考書を前に呟いていた。