未来の俺からメールが来なかったら、絶対に結愛が陸に告白するのを阻止することはなかったし、告白もこうして受けることはなかった……今の俺はない。

 ひっそりと、ずっと結愛への気持ちを隠したまま生きていったのだろう。

 未来の俺、ありがとう。
 でも、これでいいのだろうか。

 だって、結愛は陸が、好きだし――。