――この丘と星空に、キミがいる。そんな景色が見たかった。

 部屋に貼ってある写真に、そっと触れる。
 今、キミが近くにいなくて、心の中はずっと大きな穴があいたまま。

 キミは今、何が好きで、どんなことをして、どのタイミングで笑って……。

 毎日毎日そんなことばかり考えている。

 もしも、隣にキミがいる人生があったなら……。

――if。


 
 このお話は、過去の悠真にメールをした、高校二年生になったもうひとりの悠真の物語