『なぁ、蘭。なんでうちが怒ってるか知ってるか?』




灰谷家自宅、灰谷蘭の嫁である(ゆう)は非常に怒っていた
何故か、それは.....................

















「貴方様のプリンを勝手に食べたからです」




『せや、うちのプリンが消えてん』




どうやら原因はプリンのようだった
関西出身の遊の口調はきつい様に聞こえしっかりと芯の通った発言であるため誰も反論できない
ただ、その内容が幼稚なだけで




『うちの大事にしてたプリン食ったんはどこのどいつや?』




犯人が目の前で正座をしているのにも関わらずここまで聞くのは根に持っているのだろう




「愚かな俺です。」




それに律儀に答える蘭も蘭である




『どないしたらええと思う?』




とても美しい()笑顔でそう言う遊の目は笑っていなかった
食べ物の恨み、恐るべし




「直ちに買ってまいります」




『せやな、3秒や』










今日も灰谷家は平和(地獄)である