ツンデレな後輩くんがグイグイ攻めてきます!?

「はぁ……。先輩、お人好し過ぎ。俺なんてほっとけば良かったのに。」
「……。」
私は意を決して彼に話しかける。
「あのっ!話って何かな。」
東雲くんはベッドに腰を掛け隣を叩いた。座れってことだろうか......?
「……波野先輩、俺と会ったことある気がするんですよね。」
「え?……そんな気がするな〜って。だから違うかも。」
「本当に、忘れちゃったんですか?」「え……?」
彼は悲しげな表情をしている。
「……思い出してくださいよ。」
ズキッとした。胸が痛む。
「……え、私達やっぱり会ったことあるの?ねえ、」
先程までと違い東雲くんの頬は赤くなっていて。......とても苦しそうだ。
「波野先輩。」
私の視界には東雲くんしかいない。私、壁ドンされてる......?
東雲くんの顔が近い。数センチ動いたら顔がぶつかってしまう。
「俺はずっと君を探してた。でも、君は......。」
「えっと、ごめんね。どこかで会った気はするんだけど。」
「君は前からそうだよね。 今だって俺のこと何も意識してないんでしょ、俺ばっかりで。」
東雲くんは力強く私の肩を締め付ける。
彼の体温も、優しい匂いも、全部伝わる。思わず心臓の鼓動が高まる。
「!? ねえ!東雲くん!?」
「でも君が、波野先輩が俺を思い出すまで......から覚悟してて」
その時東雲くんは私の額にそっとキスをした。ぶわっと体中に熱が広がる
「うわ、波野先輩俺より顔真っ赤......。」
そう言うとほぼ同時に私の方に倒れこんでしまった。
「え、ちょ、東雲くん!?ねえ!!」
「......。」
***
「心配したとよ〜?保健室ん先生が早う運んでくれて良かった!」
「後から香菜が来てくれて本当に良かったよ.....。」香菜は私の顔を覗き込む。
「しおの顔赤くなっとるばい!なんね〜!なにがあったんか見とけば良かったと!」
香菜は瞳を輝かせているが彼とキスしてしまったなんて言えるわけがない!!

東雲くん、『波野先輩が俺を思い出すまで......』のその後なんて言おうとしてたんだろう?
明日学校で会うかもしれないと考えると学校に行きづらくなる私なのでした......。