メイドとして働く家は吸血鬼の5つ子の兄弟が住んでいる!?

「よし、もうみんな、お互いにタメでいかない?」

蓮さんの提案に、蒼衣さんが言う。

「蓮兄さんまで!僕達と琥珀さんは、メイドと主人という関係なんです
よ!?」

麗央さんと蓮さんと羽流さんが、反対する。

「「「琥珀(さん)とは同い年なんだよ!?タメの方が、楽しく暮らせる
よ!!!!」」」

「うっ……」

蒼衣さんが、喉を詰まらせる。

羽流さんが勝ち誇ったような目で、蒼衣さんに言う。

「ね?蒼衣も分かったでしょ??」

蒼衣さんが、諦めたような顔で言った。

「……分かりましたよ。じゃあ、僕もタメで話します。」

あ、ちょっと待ってよ……

「あ、あの、みんなって事は、私もタメで話さないとダメなんですか?」

私の質問に、羽流さんが答える。

「もっちろん!!琥珀もみ〜んな、タメだよ!!」

そうなんだ。でもたしかに、タメの方が話しやすいもんね。

ガタッ(椅子から立ち上がる音)

今まで1度も話さなかった陽路さんが、どこかへ行く。

そうだ。陽路さん……ううん、陽路君とも仲良くならなきゃ!!

「私、陽路君を追いかけに行ってくる!!」

「琥珀!?」

羽流君の声が聞こえたけど、私は陽路君を追いかける為に走った。