「……ここか……」

私は、メイドの先輩に言われ、とある家にやって来た。

その家は、『城赤(しろあか) 家』。

その家には、高校生の、5つ子の兄弟が住んでいる。

まだ高校生なのに、両親を亡くし、5人だけで暮らしているらしい。

それに、家って、お城なの??お金持ちなのかな??

(高校生って、私と同い年だな……)

初めての仕事でドキドキしながら、インターホンを押す。

『ピンポーン♪』

「はい。」

誰かの声がしたと思ったら、ドアが開いた。

ガチャッ

あ、挨拶しなきゃ!!

「は、初めまして!今日からこの家で働く、星田 琥珀といいます!」

「君が、星田 琥珀さんなんだ。初めまして。とりあえず、中に入ってくだ
さい。」

私は、男の人(同い年だから、男の子??)に案内された。

「とりあえず、そこに座ってください。」

(うわぁ、ソファ、ふっかふか!!)

「お〜い、みんなぁ!!こっちに来てくれ!!」

「「「「……はぁい」」」」

上の階から、4人の声がした。

そして、5人がズラっと横に座った。

「じゃあ、まず琥珀さん。自己紹介、してくれるかな??」

「あ、はい!!!!」

落ち着け、緊張なんてしなくていい。

「星田 琥珀、18歳です!!今日から、この家で働かせてもらいます!!
よろしくお願いします!」

「え〜、同い年なんだ!!琥珀ね!よろしく〜」

「おい、羽流、いきなりタメとかダメだぞ。」

「はぁい……」

(とりあえず、話しかけてくれた子に助けられた… 沈黙とか、嫌だもんね)

「ありがとう。じゃあ、次は僕達の自己紹介をするね。」