はぁ。はぁ。

な、なんとか間に合った…

彩音は会場の靴箱で力が抜けた。

あ…まって!?足に力が…

あ…今日朝ご飯食べて無かっ…

バタッ

意識が薄れ、視界が瞼で覆われた。










「‥い!」

「おい!」

「ふぁ…」

重い瞼を開けると、会場の入口で近寄るなと言ってきた男子がいた。

「ふ…うぇ!?」

こ、混乱で頭が回らない…

「ぅあなたさっきの!」

邪魔だとか時間がとか言われるのかと、彩音は目をギュッとつぶった。

だが…