私は、保険委員長になってしまった。

これから、養護教諭のお手伝いで、忙しくなりそうだな……

私は、府田 瞳。

高校三年生で、受検生になる。


疲れを溜めやすい私に

養護教諭のお手伝い

&

受検勉強

何て、できそうにない………


とりあえず、…保健室に向かう。


トントンっと、優しくノックする。

『失礼します。
保険委員長なりました、瞳といいます。』


『瞳さんですか……。可愛らしいお名前ですね……。
早速この生徒の怪我を手当してくれませんか??手当の仕方は、知ってるかい??』


『はいっ!!今まで保険委員でしたので……』


『でしたら、宜しく頼みます。
僕は、体調が優れない生徒の様子をみたり、家庭に連絡したりしてきますので…』


『はい!!終わったら、教室帰らせてもいいですか??』

『いいですよ。
様子見が必要な怪我では、ないので…』

と言って、先生は、職員室に行った。

ここの養護教諭は、道坂 貝先生。

私は、貝先生と呼んでいる。

『では、怪我したとこ見せてくださいね。

すごい血が出てますね……。

まず、水洗いから、しましょう。

では、消毒しますね。


ガーゼを貼りますね。


では、剥がれたりしたらまた来ていいので』


と、緊張しつつも、手当は、無事成功に終わった。


『瞳さん、この紙、さっきの生徒さんおいて行っちゃったので届けてもらいます??コレないと、先生が授業受けさせてよいかわかりませんから。』

『あっ、了解です』

と言って、その子の教室に向かう。



トントンっとノックして、

『失礼します。
保険委員長をしていて、道坂先生より届けるように言われ、報告書を持ってきました。』

『あっ、ありがとうございます。
お手伝い頑張って下さいね』

何だか嬉しいな。

『はいっ!頑張ります。
有難うございます』

と言って、教室を出た。

保健室に帰る。

すると、貝先生は、寝ていた。


そろそろ授業の時間になってしまう。

保健室を出る際は、養護教諭に、挨拶をしてから教室に戻らなければならないと言うルールがあるので、貝先生を起こす

『貝先生っ!!貝先生起きてください。
そろそろ授業始まるんですけど、
貝先生っ!!』

ようやく目、開けたよ……

と思ったら、

いきなり

ギュッ

と抱きしめられ、顔が熱くなる。きっと、顔が赤くなったのだろう。


そして、心臓も、ドキドキドキっと、鳴り響く。


これが寝起きの貝先生……??


えっ?!どーゆうこと?!


混乱が続く中


『瞳、こっちきてっ……。』

私を抱いてた手をどけて、そういうふうに言う。

『はい……』

正常に戻ったかな………?

と思ったけど、

それから、壁ドン

次の瞬間に唇が私の唇の近くにくる……

そこで、ようやく正常になった先生


『あ、…瞳さんすみませんね。

これが僕の寝起きですので………

ってことで、林間学校は、僕を、周りの人に見られないようにガードしてください。

寝起きって毎日気づいたら女のコ抱いてる状態で………

それで、今、姉と生活できてないんですよね…』


当たり前でしょ。

こんな貝先生だとは、少しショックがあった。

『林間学校で先生のガードですね(^^)

分かりました。』

『お願いしますネ』

冷静に会話することができた……。

良かった………。

と、その時チャイムがなってしまった。

『あっ、…チャイムなっちゃった。』

『そうですね……。なっちゃいましたね。
今日のお詫びに偽造の報告書作りますよ。』

『えっ?!』

『具合悪かった…ってことにすれば問題ありません。』

どうしようか迷ったけど、
先生に何か言われても困るし、
もとは、と言うと貝先生のせいのような気がするし………
頼ることに………

『お、お願いします』



『はいっ、完成っ!!かるーい頭痛という設定にしといたから。
そして、授業は、受けれるときちんと書いときました。なので、安心して授業受けてきてください。』


『あ、はい……』


何だか緊張するな………

担任に嘘つくだなんて…………

『せ、世古先生、これ…………』

『頭痛かったのね。
もぅ大丈夫ってことでいいかな?』

『はいっ!!もぅ大丈夫ですので心配いりません』

『随分と元気そう……
席に座ってください。』

ふぅ~………………

世古先生は、新都 世古。が本名。

世古先生のほうが女性っぽさもあり、

先生自身もそう読んでいいというので、

皆そう読んでいる。

はじめに付けたのは、実は、

私なんだ。私は、いろんな先生と

仲が良くて、下の名前で呼ぶことが

多いから………


『ねぇ、遅かったけどどうしたの?』

心配しえくれているのは、県島 羽生。

私の親友

『まぁいろいろ。』

とりあえず、…

心配症な、羽生には、黙っておいた。


〜〜昼休み

またまた、保健室にいかなければならない。

けど、やらないといけないプリントが、5枚残ってる………

早く終わらせよう…………。

急いでペンを動かし、

ようやく書き終わった。

まだ大丈夫だ………。

けれど、…何だかしんどい気がする……


それでも足を動かし、保健室に

〜〜保健室

トントンっというノックをまたまたする。


『どーぞ』

『遅くなりました。
少し忙しくて……すみません……』

『そんなのいいから………

今は、体調が優れない生徒も居ないし、

怪我した生徒もいない。

書類も、できることは、全て終わらせた。

だから、そこ行って……』

と指指すのは、ベッドの方

『えっ?!でも……』

『暇だから休憩するんです。』

と言って、ベッドに腰をかけると、

貝先生が、私の身体を軽く押して、

ベッドに、寝転ばせた


な、…何するだろ………

何て思っていたら、貝先生の手の手が私のおでこに当たる…。

冷たくて気持ちいい………

『ちょっと待ってて』

手を離して行ってしまった。

そして、

おでこに何か冷たいものを貼った。

冷えピタだった。

『気持ちいいか?』

『あ、…はい……』

まさか体調悪いことに気付いていたとは、…

『無理するからだ。
家に電話しよう………』

『辞めてください。
親は、仕事してるんです。
電話何かしたら仕事を中断して家に帰ってくるかもしれないので……
仕事の邪魔なんてしたくないので』

『分かった。
けれど、体温測って………。
熱高かったら、電話しなかったとしても家帰って……。
わかった?』

『はい………』

脇に体温計を、当てられる。


ピピ

音がなったので除き見すると、



37,5



ぎり高熱か……??


と思ったので、貝先生の顔をみつめると、


『熱高いな………。
流石に一人で帰らせるのは、心配…』

『そんな……』

『親に連絡するしかない………

お祖母ちゃんとかでも良いけど…

あと、親戚とかもギリセーフかな?』

『嫌です』

『はァ……。

僕が送ります。
それならいいかな………?』

実は、貝先生は、ボランティアとして、この学校に養護教諭として来てるだけ。

本職も、養護教諭らしい………。

ただ、分校の養護教諭ということで、

そう、出番もおおくない………

だから、生徒にそこまで関わえるのだろうか??

『貝先生が送るなら……
ただし、親には、伝わらないようにしてほしいです。』

『なら、教室行って教科書片付けてきて

でないと、出発出来ないので』

そう言われ、

教室に行ったら、心配してる様子の羽生が見えた。

『羽生、帰らなきゃいけないから…
鞄片付けるね』

と言ったら、

『私片付けるね。
体調悪いってことだよね……?
だから、悪化しないように……』

羽生は、私の親と話す期会なんて滅多にないので

『じゃぁ、…
お願いしたい。』

体調も優れないので羽生に頼んだ