「宗君、さっき何がいいって思ったの?」
「梨華の話がヒントになったんだけど、水族館の水槽みたいなクリアな場所にスイレンを入れて、茎の部分も見えるような施設を作っても面白いんじゃないかと思ったんだ」
「なるほど、面白いかも!
それ、スイレン以外にもホテイアオイやカキツバタやミズバショウを入れてもいいかも」
「それは水に強い植物なのか?」
「うん。スイレンほど深いところから咲かないけれど、水が好きな植物だよ」
「へぇ、さすが詳しいな」
「……ふふ」
宗君に褒められたことが嬉しくはにかんだ。
「もし実現する時は、梨華に相談させてもらうよ」
「うん」
顔いっぱいに笑顔を作ると、宗君が繋がっている手に力を入れた。
それから私たちは、アジサイをゆっくり見てカフェに入った。
カフェに入ると手を離さなければならなくて、その瞬間は寂しい気持ちになったけれど、いくつか注文した料理をシェアしながら、のんびり話をするのはデートぽくって悪くない。
今日1日で宗君との距離は縮まった気がした。
「梨華の話がヒントになったんだけど、水族館の水槽みたいなクリアな場所にスイレンを入れて、茎の部分も見えるような施設を作っても面白いんじゃないかと思ったんだ」
「なるほど、面白いかも!
それ、スイレン以外にもホテイアオイやカキツバタやミズバショウを入れてもいいかも」
「それは水に強い植物なのか?」
「うん。スイレンほど深いところから咲かないけれど、水が好きな植物だよ」
「へぇ、さすが詳しいな」
「……ふふ」
宗君に褒められたことが嬉しくはにかんだ。
「もし実現する時は、梨華に相談させてもらうよ」
「うん」
顔いっぱいに笑顔を作ると、宗君が繋がっている手に力を入れた。
それから私たちは、アジサイをゆっくり見てカフェに入った。
カフェに入ると手を離さなければならなくて、その瞬間は寂しい気持ちになったけれど、いくつか注文した料理をシェアしながら、のんびり話をするのはデートぽくって悪くない。
今日1日で宗君との距離は縮まった気がした。