帰ろう。後ろを向くと、
「由夏!」
肩で息をした、羽津がいた。
「なんで…?」
「ごめん由夏。由夏の気持ち全然わかってなかった。ホントごめん。」
急に謝ってくる羽津。
「どういう、こと?」
「俺、由夏が大好きなの。だけど、由夏は俺が他の女子と話してても何も言わないじゃん?俺だけが由夏のこと好きで、由夏は俺のこと好きじゃないんじゃないかって、思っちゃって。」
と早口で話す。
「は?」
ぽかんとした私に、
「だって、告白したのだって俺からで、好きって由夏から聞いたことなかったし。」
と顔を赤くしながら言う。
「!」
私、好きって言ってなかったっけ…?