〜〜〜澪side〜〜〜

羽津くんに彼女がいたなんて。付き合ってほしいなんて言ったの、恥ずかしいなぁ。

「でも、彼女さんは他校なの?」
「ううん。なんで?」
「だってこの学校にいたら私と話してるの嫌なんじゃない?」
「んーどうなんだろう。嫌って言われないんだよね」
「え!羽津くん、いくら彼女さんが嫌って言わなくても嫌だよ、絶対」
「え、そう、なの?じゃあ俺……」


そう言うと、「澪ちゃんごめん!」と言いながら走り出す。

羽津くんその子のこと、大好きなんだなぁ。


頑張れ、羽津くん。




私の頬が濡れたのは気のせいだ。