平気じゃないよ。
「んーかな」
「じゃあ別れる?」
いつかこんな日が来るだろうとわかっていた。もっと本音が言えたら。
「わかった」
「そっ、か。じゃまた明日」
「……」
明日、話すのかな。私たち。
きっと約束しなくちゃ話さない。
だってまた、澪ちゃんと話してるんでしょ?
翌日ーー。
想像通り、目があっても話しかけられなかったし、逆に逸された。いつものことだ。
窓に身を乗り出すと、窓の下に羽津と澪ちゃんがいた。
「みーおちゃん!」
と笑顔で話しかけているのもいつものこと。
「あ、羽津くん。あのね、実は」


