「俺以外、見ないでね?」
繋がれた手に口付けられ、メンバーたちの「ヒューヒュー!」という声が聞こえてくる。椿芽は恥ずかしさからまた「離して」と言いそうになったものの、恋人として外で過ごせることが嬉しく、手を握り返す。
「私の目には、いつだって五十鈴くんしか映ってないよ」
そう椿芽が言うと、今度は五十鈴の顔が赤くなる番だった。耳まで赤く染まり、それを見てメンバーたちがニヤニヤしている。その時だった。
「あなたね?うちの五十鈴と付き合ってる幼なじみさんって」
凛とした声が響き、椿芽が声のした方に目を向けると、そこにはスーツを着こなした綺麗な女性が立っていた。腰まである艶やかな黒髪に、スラリとしたモデルのようなボディー、赤いグロスがよく似合うその唇がどこかセクシーである。同性だというのに、椿芽は見惚れてしまった。
「五十鈴くん、この方は?」
「黒田冬子(くろだふゆこ)さん。俺たちRoseの所属している芸能事務所の社長だよ。社長、お疲れ様です」
繋がれた手に口付けられ、メンバーたちの「ヒューヒュー!」という声が聞こえてくる。椿芽は恥ずかしさからまた「離して」と言いそうになったものの、恋人として外で過ごせることが嬉しく、手を握り返す。
「私の目には、いつだって五十鈴くんしか映ってないよ」
そう椿芽が言うと、今度は五十鈴の顔が赤くなる番だった。耳まで赤く染まり、それを見てメンバーたちがニヤニヤしている。その時だった。
「あなたね?うちの五十鈴と付き合ってる幼なじみさんって」
凛とした声が響き、椿芽が声のした方に目を向けると、そこにはスーツを着こなした綺麗な女性が立っていた。腰まである艶やかな黒髪に、スラリとしたモデルのようなボディー、赤いグロスがよく似合うその唇がどこかセクシーである。同性だというのに、椿芽は見惚れてしまった。
「五十鈴くん、この方は?」
「黒田冬子(くろだふゆこ)さん。俺たちRoseの所属している芸能事務所の社長だよ。社長、お疲れ様です」

